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遺構 [島]

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(SONY α700 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 / adobe Lightroom2.2)





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「国際平和文化都市」を掲げる広島は、かつて街のあちこちに軍の施設が点在する軍都でした。

古くは日清戦争の際、大本営が広島城内に置かれ、臨時の帝国議会が開かれるなど首都機能を
一時的に有していた街です。
そうした街の沖に浮かぶこの島も、当然のように軍の施設であふれてました。
陸軍の検疫所が設置され、戦地からの帰還兵の伝染病の検疫や消毒を行っていました。
皆、この島を経由して内地に帰還しました。
この他にも捕虜収容所や弾薬庫、山には高射砲陣地なども設けられていたようです。
海岸線には、これら軍施設のために設けられた桟橋や火葬炉の煙突などが残っています。

第一次世界大戦時に、この島の捕虜収容所に収容されていたドイツ兵(カール・ユーハイム氏)が、
日本初のバウムクーヘンを焼いたと伝えられ、日本のバウムクーヘン発祥の地とされているみたい
ですが、この逸話を感じさせる遺構はありません。
また、今の島内にはケーキ屋のようなものもなく、さみしい誕生の地です。

旧軍の遺構も、波の浸食などで崩壊の一途をたどっています。





タグ:写真 SONY α700
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コメント 2

nd502

朽ちゆく20世紀の遺構の数々・・・心に染みます。
by nd502 (2009-01-25 15:24) 

icarus

>nd502さん
消えてなくなってしまっては「遺構」ではなくなるんですよね・・・。
by icarus (2009-01-26 23:22) 

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