ありがとう、そして、さようなら：写真的迷宮：SSブログ

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(FUJIFILM FINEPIX X100 / adobe Lightroom3.4)

義父が他界しました。

昨年の秋頃から体調を崩し、今年になって入院をしていました。
それでも、家族は夏ごろまでには元気になって帰って来るだろう、と楽観視していたのですが、
予想外に容態が急変し、亡くなってしまいました。

私が嫁と結婚してからは息子として、男手として何かと頼りにしてくれていました。
震災後には、私の仕事に影響がないのかと心配もしてくれていました。
入院前には、初孫となった娘の面倒をみに、週に一度私の家に訪ねてくれ、可愛がってくれていました。
囲碁が趣味で、アマ初段の腕前。
近所の人にも囲碁を教えたりしていました。
娘にも碁石をおもちゃとして与えていましたが、娘にとってはおはじきのようなもです。
きっと、いずれはちゃんと教えてやるつもりだったのでしょう。

今年70歳の誕生日を迎えたので、退院したときには快気祝いを兼ねて古希のお祝いをしないといけないな、
と考えている最中のことでした。

3歳を前にした娘にはまだ事の次第が理解出来ないでしょう。
なにより、これまでのおじいちゃんとのことが記憶として残っていくのかどうかわかりません。
何をするにも人の真似をしたがる時期なので、一緒に線香を供えると、
「写真のじいちゃんにお線香あげたの。」
「本物のじいちゃんは？」と、聞いてきます。
答えに窮するのですが、近いうちにはちゃんと教えないといけないのでしょう。

家族の誰もが予想していなかった事態に戸惑いと、悲しみの中での通夜、葬儀を済ませ、明日初七日を迎えます。