橋のある街-庚午南(界隈-41) [界隈]
(FUJIFILM X100s / adobe Lightroom4.4)
観音新町西岸で一旦地上に下りた道路は、橋梁により三角州西端の太田川放水路を渡河したのち、
ここ庚午南で再び地上に下りてくる。
庚午南の道路北側には、市営住宅の団地が広がり、その団地内の道路と言わず住棟の間からも地上
へと向かう橋梁のスロープが目に入る。
そして、これ以降は住宅地ではなく、流通団地である商工センターから五日市港、廿日市木材港と既存
の道路を西へ進み、国道2号線を経由して山陽自動車道廿日市ICへと至る。
ここで今回のシリーズも終了となる。
振り返ると、吉島は住宅地とは言え高架道路を境える辺りから街の様子は工場、倉庫街へと変わる。
また、観音新町も高架道路は三菱社宅群の南端にあり、その南側には三菱の工場などが広がる。
何より、この街は低層の社宅群が高層高密度な集合住宅へと変遷し、ヘリポートとなった旧広島西空港
の用済みとなった長大な滑走路跡地の再開発など、これからどんどん変わっていく街であった。
ここ庚午南も市営住宅団地を除いては流通団地施設が立ち並ぶ街である。
そして、これらいずれの街には高架道路へと至る料金所あるいは出入り口が整備され、機能的にも新しい
道路と関わりを持つことになる。
しかし、江波にあっては正に住宅地の真ん中を横切り、出入り口も整備されない景色としてだけの関わり
となる。
実際にそこに生活する人たちの街との関わりにおいては、他の街とは違ったものではないかと思う。
今回は工事中で、仮囲いや足場、仮設の通路などがある状態でしかも半日だけの撮影だったが、道路が
開通したあとの街の様子を、時間をかけて見ていけば新たな発見もあるだろう。
ここまでのお付き合い、ありがとうございました。
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