投入堂 [旅]
(Nikon D600 / AF-S NIKKOR 28-300mm f3.5-5.6G / adobe Lightroom5.2)
土曜日に仕事場メンバー+1の4人で鳥取県三朝町の三徳山三佛寺へ行ってきました。
目的は、奥院である国宝「投入堂」の拝観。
平安後期の建立と言われていますが、修験道の役行者が法力で建物ごと平地から投げ入れたという話も
単なる伝承ではないのではないかと思わせる佇まい。
深くえぐれた岩窟にすっぽりと納まっています。
で、ご存知の方も多いと思いますが、ココに辿り着くまでが大変。
普通に歩けるような所は皆無。
入山していきなりの急斜面。木の根がむき出しの斜面を根を足掛かり、手掛かりに進んで行きます。
或いはむき出しの岩肌の狭い路(?)を進む、と言うか渡(?)ったり、時には一本の鎖に身を預けて岩を登る
など一事が万事普段不摂生な身体に鞭打つ行程です。
ここが観光地ではなく修行の場であるというのも頷けます。
そんなこんなですから、リュックの中のカメラを取り出して写真を撮るなどという行為をする余裕などなく、
カメラを手にしたのは目的地だった投入堂と、途中大休止をとった幾つかあるお堂の一つ「文殊堂」のみ。
途中、紅葉し始めた山々や木や岩できれいに輝く苔などの光景を目にしましたが、それらは皆、網膜フィルム
のみに撮影しました。
標高差200m、行程700mを1時間ほどで進み、目的地の投入堂を近くの岩場から拝観した後は今来た路
を戻ります。
困難な上り道はそのまま困難な下り道となり、転げ落ちぬように足場を選びながらゆっくりと下山です。
それでも、投入堂を拝観できた達成感からか、身体が少しは慣れたのか途中これまで多くの人が手掛かり
として掴んで磨かれコブのでた木の根などを見て、「こりゃ床柱にいいね~。」などと職業柄な無駄口を叩く
余裕もありながら、往復2時間ちょっとの小修行を無事に終えることが出来ました。
建築設計を生業にしている者として一度は見ておきたかった建築。
そして、土門拳をして「日本第一の建築は?と問われたら、三佛寺投入堂をあげるに躊躇しないであろう。」と言わ
しめた投入堂。
自分の目で見て、写真におさめることができました。
テレビで見たことがあります。よく無事に行けましたね、しかも紅葉の素晴らしい時に。観光地になってほしくないところですね。見せていただきありがとうございました。
by JUNKO (2013-11-11 13:25)
おお!!行かれたんですね!しかも良い時期に!
投入堂キテますよね〜!
やっぱり、カメラ出す余裕ないくらいキツいんですか〜。
僕もいつか行きたいなぁ〜。
羨ましい〜
by ヒロシ (2013-11-12 00:38)
あ、ぼくはダメだな。行けない。写真を見せていただいてよかった。
by gillman (2013-11-15 13:49)
>JUNKOさん
全員無事にお勤めを果たせました。
>ヒロシ君
行くのなら春か秋がいいよ。
夏だったらキツイだろうなぁ。
あと、1年でも若いうちに。(笑)
>gillmanさん
行ってみると新しい世界が開けるかも。
by icarus (2013-11-15 22:37)